右と左 2017 2 4
今日も、藤井厳喜氏の著作から興味深いところを取り上げましょう。
藤井氏によれば、今までの大統領選挙は、
共和党が勝っても民主党が勝っても、
グローバリズム主義者から見れば、安泰だったのです。
何しろ、共和党はグローバリズムの右手、
民主党はグローバリズムの左手と言われているからです。
そこへナショナリズムを掲げるトランプ氏が参入したから、
2016年のアメリカ大統領選挙は、大混乱になったのです。
しかしながら、国民不在の「グローバリズム選挙」をするよりは、
国民を代表する候補者同士が競い合った方がよいのです。
だから、トランプ氏とサンダース氏で戦った方が、
実りある大統領選挙になったでしょう。
ところが、アメリカ在住の評論家である若林栄四氏によると、
サンダース氏を応援しようと思って、
民主党本部に入党の申請を提出しても、
何か月も経っても返事はなかったそうです。
民主党本部は、
新しく入党を希望する有権者は、
人気のサンダース氏に投票したいために入党するとみなして、
意図的に、新しい党員の登録を止めたものと思われると書いています。
(FISCO 2017年春号から引用)
ビジネスの才能 2016 12 18
書名 トランプ革命で復活するアメリカ
著者 藤井 厳喜 勉誠出版
ビジネスの才能という点では、
トランプ氏よりも、ヒラリーさんの方が優れているのかもしれません。
トランプ氏は、不動産業という人類最古のビジネスで成功したのに対して、
ヒラリーさんは、国務省を「クリントン商事」に変えてしまったという。
このような商売は、今まで誰も思いつかなかったという点で、人類最初のビジネスでしょう。
トランプ氏は、競争者が多い「レッドオーシャン」で苦労して、
ヒラリーさんは、競争者がいない「ブルーオーシャン」で成功しました。
やはり、ビジネスというものは、競争者がいない分野で始めるのが成功の秘訣でしょうか。
そういう意味で、トランプ氏よりも、ヒラリーさんの方が優れていると言えます。
さて、この本から引用します。
「国務省をクリントン商事に変えたヒラリー」
AP通信が、クリントン財団に関する調査を発表した。
ここに現れた数字を見ると、
この財団が、いかに腐敗していたかが、よくわかる。
内実は、こうである。
ヒラリー・クリントンが国務長官を務めている時代に、
国務長官に面会し、何らかの要望をする者は、
クリントン財団に巨額の寄付をするという仕組みになっていた。
早い話が、ヒラリー・クリントンは、
アメリカの外交政策を私的な商品として販売し、
その対価をクリントン財団で受け入れていたのである。
特に、外国絡みの巨額の寄付金が問題になっている。
クリントン財団の収入の40%は、外国からのものであった。
(引用、以上)